【草履の粋な履き方】見た目はほぼ同じビーチサンダルと草履の履き方の違い&健康にいい理由
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草履とビーチサンダルは見た目もほぼ同じで鼻緒がついたシンプルな履物の形をしています。
同じように見えるこの二つですが、最近では草履や下駄が健康にいいと言われるようになり見直されてきました。
このブログでは草履の粋な履き方と共に健康にいいと言われる理由について説明していきます。
草履とビーチサンダルの形の違い
冒頭にも写真を載せていますが、同じように見えるこの二つにも実は決定的な違いがあります。
それは、鼻緒の形。
前壺(まえつぼ)と言われる親指と人さし指の間に当たる部分が、サンダルでは中心よりも少し親指側についています。
一方で草履は、履物の中心部分に前壺があります。
この見た目の形の違いは、実際に履いた時にも大きな違いになります。
ビーチサンダルと草履の履き方の違い
それぞれの履物に足を入れてみました。
履き方で何が違うのか、わかりますか?
並べて比較しているのでわかりやすいと思いますが、サンダルは履物の中に足がきちんと収まるのに対して、草履は小指が履物から出てしまいます。
実は、この履き方こそが正しい草履の履き方です。
履物に対してまっすぐに履くようになるサンダルと、履物に対して斜めに履くようになる草履は、そもそもの歩くときの足の使い方にも違いがあります。
歩くときの足指の使い方の違い
サンダルではこの写真のように前壺部分に足指の股がしっかりとかかるように深く足を入れて履くようになります。
そのため、鼻緒は少しゆとりのあるように作られているため、歩く時に指を上に上げることで、サンダルを引っ掛けながら歩くようになります。
これに対して、草履は鼻緒がきつく作られているため、前壺部分に当たるまで指が入りません。
親指と人さし指、それに小指など足指をしっかり使って履物を掴むようにして歩くようになります。
つまり、サンダルは引っ掛けて、草履は掴んで歩くということです。
草履で足が痛くなる理由
草履を慣れない方が履くと痛くなることがあります。
痛くなる場所は前壺の当たる親指と人さし指の間だったり、鼻緒の当たる指の付け根だったりします。
これはどちらも草履が足に合っていないために起こりやすいです。
サンダルと同じイメージで草履を選んでしまうと、鼻緒がゆるい足よりも大きめのものを選んでしまいがちですが、そうすると草履がうまくつかめず前壺部分に強く当たるため痛みが出やすくなります。
また鼻緒の当たる指の付け根が痛い場合は、その逆で鼻緒がきつすぎる場合が多いです。
単純に草履慣れしていなくて、足の皮膚が弱かったり、足に馴染んでいないため鼻緒が硬い場合もありますので、初めて草履を選ぶ際は履物屋さんで選ぶことをお勧めします。
草履の粋な履き方
草履は、履物よりも足の方が出るように履くものです。
写真のようにかかとが履物よりも1〜3cmくらい出て、小指が外に出るように履くことが粋で格好いいとされています。
初めて履くと、少し小さな履物という印象があるかもしれませんが、かかとがしっかりと載っていて体重をかけた時に痛みがなければOKです( ´∀`)
草履が健康にいい理由
草履や下駄が健康にいいと最近言われるようになったのは、サッカーの本田選手が普段から雪駄や草履を履いていたり、スピードスケートの小平選手が練習で一本下駄を使っていたりするのが注目されるようになったからですが、それにはきちんとした理由もあります。
足指の使い方の違いでも書きましたが、サンダルは足指を引っ掛けて、草履は足指で掴んで歩きます。
この足指で掴んで歩くというのが、健康のポイントになります。
足指をしっかり使って掴んで歩くことで足裏の筋肉が刺激されて足が本来持っている体を支えるという機能が強化されるため、踏ん張りがききやすくなり、結果として姿勢もよくなり健康にいいと言われます。
最近ではジーンズに似合うようなおしゃれな草履も多くなっているので、日本の夏を草履で粋に過ごしてみるのはいかがですか?